卒論 わかりやすい広報を目指して―行政の広報のあるべき姿を探る

卒業論文 前書きと目次

 私は区役所に勤めており、昨年度までは広報(主に公式ウェブサイトとパブリシティ)を担当していた。

 行政の広報とは、住民との双方向コミュニケーションである。しかし、行政が発信する様々な文章はわかりにくいと評されることが多く、十分なコミュニケーションがとれているとは言いがたい。

 その「わかりにくさ」は何が原因なのか。外来語や専門用語の言い換えなどについては繰り返し言及されているが、果たしてそのような語彙的言い換えレベルの問題なのだろうか。

 「住民」と一口に言っても、年齢、性別、職業、そして国籍までもが異なる人々に向けて発信される行政の広報において、わかりやすい文章とはどんなものなのか。行政の広報のあるべき姿を解明したい。

2007年1月9日

目次

はじめに

第1章 行政の考えるわかりやすい文書とは

  1. 公用文に関する内閣告示・訓令
  2. 『公用文作成の要領』
  3. 地方自治体の文書事務の基準
  4. 地方自治体の文書作成の手引き

第2章 言語学的な「わかりやすさ」とは

  1. わかりやすさの分類
  2. わかりやすさの基準と指標 ― 表現の品質
  3. わかりやすい文への言い換え
  4. 想定読者ごとのわかりやすさのレベル ― 内容の品質
  5. 最もわかりやすい日本語

第3章 わかりやすさの追加要素

  1. 新聞記事を参考に ― 文章構造
  2. コンピューターにわかりやすい文章構造
  3. 効果的なプレゼンテーション ― 文章の線状性
  4. 役所の常識は世間の非常識 ― 語用論的側面
  5. お役所用語は外国語 ― 語用論的転移

第4章 行政の広報文を検証する

  1. 広報文の分類
  2. 生命に関わる情報( レベル3 )
  3. 日常生活に必要な情報( レベル2 )

 わかりやすい広報を目指して

この内容も含めて、役所の広報、特にホームページについて、セミナーでお話します。

 全国の行政職員の方、もし興味をもたれたら、セミナーにご参加いただき、一緒に考えませんか。

日本経営協会 公開セミナー
地方自治体のためのホームページ活用講座

 

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