Q:「鈴木課長様」は、おかしいのでは?
ご質問を三つ、いただいたので、
ここでお答えをシェアします。
(同じような質問をいただいたときのために)
Q1:
「鈴木課長様」は、おかしいのでは?
A1:
はい。「鈴木課長」か「鈴木様」のどちらかが一般的です。
■「課長」は敬称
例えば、鈴木さんというお名前の課長がいらっしゃるとします。
その部下や、外部の方が鈴木さんを呼ぶとき(宛名など)は、
- 鈴木様
か、
- 鈴木課長
になります。
この場合、「課長」も「様」と同じ「敬称」です。
そのため、内部の人が外部の人の前で鈴木さんの名前を呼ぶときは、
- 弊社の鈴木が
とか、
- 課長の鈴木が
と、たとえ自分の上司であっても、呼び捨てにします。
■「課長様」は「様様」
「課長様」と言うと、ある意味、「様様」と言うのと同じです。
敬称を含む敬語は、たくさん使えば使うほど、敬意が高まるというものではありません。
二つも三つも重ねると、バカ丁寧すぎて、かえって失礼に当たる――「慇懃無礼(いんぎんぶれい)」と言われかねません。
私も、「小田先生様」という宛名を見たときは、ちょっと不愉快になりました(笑)
Q2:
「広報課長様」も、おかしくないですか?
A2:
そうとも言えません。
組織内のポストに宛てた場合は、そのような書き方も許容できるかと思います。
その人、個人ではなく、組織内の特定のポストにある人に対して、連絡などをする場合は、「役職名+様」という書き方もアリかと思います。
Q3:
「鈴木課長様」はおかしいと思うけど、「様」を付けないと、「失礼だ!」と思われないでしょうか?
A3:
確かに、そう思う方もいらっしゃるでしょう。
言葉はコミュニケーションツールです。
正しさにこだわり過ぎず、相手やその場の雰囲気に合わせることも大切です。
以上、簡単ですが、質問へのお答えでした。
敬語や敬称について詳しく知りたい方は、
以下の拙著をお読みいただけると
うれしいです((( ´•౪•` )💦💦