「士(サムライ)」と「商い」
「士(サムライ)」は、弁護士や司法書士、税理士、行政書士、社労士(社会保険労務士)など、資格名に「士」がつく先生方のことを指します。
資格を生かしてお仕事をされているという意味では、FP(ファイナンシャルプランナー)の先生方なども含まれます。
また、「専門的な知識を生かして、社会貢献を職業としている人」という意味で、「役人」(公務員)も含まれるように感じています。
私は、士業の先生方と一緒にお仕事をしている、もと役人。
だから、「士(サムライ)」なのかも・・・とも
そんな思い上がりから、『士業のための文章術』という本を書きました。
詳しい目次やあとがきは、以前、ご紹介しましたが、今日はボツになった「幻のあとがき」をご紹介してみたくなりました(笑)
■幻のあとがき
「武士の商法」は、武士だった者が商売をしても、威張ってばかりいて失敗することが多かったことから、商売のやり方が下手なたとえです。
「士族の商法」は、士族となった旧武士が、生活のために慣れない事業を起こして失敗したように、適任でない人が商売をしても失敗するのが目に見えているという意味です。
このように、どうやら「士(サムライ)」と「商い」の相性はあまりよくないものと受け止められているようです。
しかし
士族出身であった「三越」創業者の日比翁助は、「利より義を重んずる武士の魂」で、「才知ある商売」を行う「士魂商才」の思想をより所にしました。
商業倫理が衰退した業界に、「義」という武士的倫理観を持ち込み、「お客様のための商売」という商道徳の再構築を図ったといわれています。
本書は、先生のため、ひいては先生のお客様のために、書きました。
本書が、少しでも先生のお役に立ったようであれば、うれしく思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。心から感謝します。
2013年9月 小田 順子
ということで、士業の先生は、信頼と社会貢献のお仕事だと思っています。私は。
儲けることも大切ですが、それだけではないんじゃないかと。
賛同していただける先生は、ぜひ、本書をご笑覧くださいませ
| 固定リンク | 0
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 上司の指示が正しいのかどうか判断できずに困っています(2022.03.27)
- 新「公用文作成の要領」に意見を送ってみました(2021.12.20)
- 『令和時代の公用文 書き方のルール―70年ぶりの大改定に対応』読者プレゼント(2021.11.16)
- 略語・略称の書き方(2021.08.17)
- 「お役所文書」はお手本になる?(2021.08.11)
「言葉・文章の書き方・広報・日本語」カテゴリの記事
- 「お返事をいただけていないようです」は正しい表現?(2022.12.14)
- 読点「、」の適切な数は?(2022.12.12)
- 「させていただく」って謙譲語?(2022.08.03)
- 「や」の使い方(2022.07.23)
- 「標題」か「表題」か(2022.05.31)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント