「伝えたかどうか」ではなく、「伝わったかどうか」 ―「UCDAアワード2013」の選考結果報告会に寄せて
「客観的評価」というのは、ひとことで言ってしまえば、「個人差を排除する」ということです。
実はこれ、修士論文を書くときに使った実験手法なんです。
そして、見やすさ、デザインに関わる部分がクリアできたら、次はわかりやすさ・・・つまり、書いてある内容、文章だよね、というお話をしました。
まずは、ウェブで言えばアクセシビリティ、紙の文書で言えば見えるか、読めるかどうか。
そこは、最低限、保証されるべきラインです。
特に生命や財産に関する情報は、見えなきゃ、読めなきゃ、とんでもないことになります。
そして、「見えるかどうか、読めるかどうか」の次のステージは、「わかるかどうか」。
それを客観的に評価する必要があります。
「UCDAアワード2013」選考結果報告会は、約480人の方が参加してくださったそうですが、
報告会終了後にお話をすることができた宮崎昌美氏(狭山市広報課長)が、こんなことをおっしゃっていました。
(ウェブアクセシビリティの)JIS規格に対応しても、文章内容まではチェックできない。正しい日本語こそが真のアクセシビリティだ。
だからいつも、拙著(小田順子の著書
)を活用してくださっているそうです。
(ありがとうございます)
「伝えたかどうか」ではなく、「伝わったかどうか」。
そこは「文章」の影響が大きい。
私の出番だ。
がんばるぞー
ちなみに、「UCDA」とは、「一般社団法人ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会」のことです。
UCDAの詳細や、UCDAアワード2013の選考結果(受賞企業)などは、UCDAのサイトをご覧ください。
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