文章力向上の近道
小中学校の国語の授業、好きでしたか?
意味不明の文章を読まされ、
メンドクサイ問題を出され、
答えれば×をつけられ、
正解を見ても納得いかない。
そんな人も少なくないと思います。
確かに、日本の国語教育は、
今のままでいいのかどうかは疑問です。
以前、『日本語が亡びるとき ―英語の世紀の中で』
という本を読んで、ブログに感想を書きましたが、
日本語の将来を考えると、ゾッとすることもあります。
でも、学校の国語の授業で教えられることのうち、
無駄なことより、有益なことの方が圧倒的に多い、
と私は思っています。
日本の「国語の授業」は、日本語という母国語で、
自分以外の人とコミュニケーションをとるための
基礎の基礎を学ぶものじゃないでしょうか。
お互いが同じルールで言葉を話し、書き、読む。
そうしないと、意思疎通が難しいですよね。
例えば、国語のテストでの解答方法。
「なぜですか」と聞かれたら、
「~だから」と答える・・・と教わりましたよね。
「どういうことですか」と聞かれたら、
「~こと」と答える。
この「解答法」は、大人になっても役に立ちます。
というか、これができない大人が多すぎる。
例えば、
Aではなく、Bにしてください。
と言われた時の答えは、なんでしょうか。
はい。Bにします。
か、
いいえ、Bにしません。
です。
ただし、それでは大人の会話ではありません。
日本語らしくもありません。Yes,I do.の直訳です。
日本の文化をも考慮した、大人の回答は、
はい。かしこまりました。
Bにいたします。
ご指摘いただき、ありがとうございます。
あるいは、
はい。おっしゃるとおり、Bがいいと思います。
ただ、~なので、難しい状況です。
~という条件であれば、Aでもよろしいでしょうか。
といったところでしょう。
※お断りする時のフレーズは、『言いたいことが確実に伝わる メールの書き方』または『これで怖くない! 公務員のクレーム対応術』をお読みください。
ところが、
私ね、Cじゃダメだと思うんですよー
という回答をする人がいます。
それは、ただの変な人でしょ~
いや、私に言わせれば変な人なんですけど、
でも、フツーの人なんです。単に、
読解力、文章力、思考力=コミュニケーション力
のない人なんです。
そして、そういう人は、フツーに、たくさんいます。
ある、「文章のプロフェッショナル」が言っていました。
文章の基礎的な素養がない人は、
中学生の国語ドリルをやるのが一番いい。
ドぎつい言い方ですが・・・そうかもしれません・・・。
義務教育、特に国語は、やはり大切です。
文章力向上の近道は、実は、
義務教育の国語を勉強しなおすことかも~
ちなみに私の父は、70歳を過ぎて、
行政書士の資格を取りました。
もともと法学部出(実は法政大学)なので、
宅地建物取引主任者の資格は、すんなり取れたとか。
でも、行政書士は、作文や一般教養があって、
法律の知識だけは受からないと嘆いていました。
作文は私が指導(笑)して、劇的に良くなり、
先生にビックリされたと喜んでいました。
でも、一般教養については、
私にこんなオーダーを出しました。
家庭教師で教えている子(高校生)から、
中学校の教科書をもらえないだろうか。
私は教え子に頼んで、算数・国語・理科・社会・英語の教科書をもらい受け、父に渡しました。
そして父は、5・6回目のチャレンジでしょうか、
70歳過ぎて、ようやく行政書士試験に受かったとさ。
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