小説を読むのは悪いこと!?
私が文字の読み書きを覚えたのは、
小学校に上がってからです。
(今の時代では珍しいことかも・・・)
ある程度、文章も読めるようになると、
父が本を買い与えました。
そのとき読んだ本は、
- 織田信長
- 豊臣秀吉
- 徳川家康
- 野口英世
- ヘレンケラー
- キュリー夫人
- シュバイツァー
- コッホ(ゴッホじゃないですよ)
・・・伝記ばかりです。
それでも、理解はできたし、感銘も受けた。
どんな人なのか、どこがすごいのかを
父に一生懸命、話したかもしれません。
「この子は頭のいい子だ」
・・・と早とちりをした父は、もっと本を買い与えるよう、
母に指令を出しました。
でも母は、父の意図したことがわかっていなかったんです
母に買い与えられたのは、『若草物語』と『赤毛のアン』でした。
おそらく、「名作」という言葉に惹かれたのでしょう。
いや、おもしろいのなんのって。
夢中で読みふけりました。
でもね、母は後で父に叱られていました。
「文学なんか、役に立たん。くだらない」
それが父の口癖です。
大学に進学する時も、文学部はNG。
「大学にまで行くのなら、世の中の役に立つことを学びなさい」
父の言う、「役に立つ学問」とは、
- 法律
- 政治
- 経済
の順でした。
(理系科目は・・・???)
ともかくも、小説の類を読むことは、「悪いこと」。
マンガと同様、「くだらない」。「時間の無駄」。
これが父の考え方でした。
今、ちょうど当時の父と同じくらいの年齢になった私は、
ようやく自由に小説を読むことができるようになりました。
大学院の試験が終わるまで封印していた小説も、
一気に読んじゃった
でもね、やっぱり「学問」にはしたくないかな。
「おもしろかったー」とか「あー、あるある!」とか思ったり、
号泣したり、思わず吹き出したりしながら読む。
・・・論じたくはないんだなー
4月から、大学院博士課程人文科学科
「日本文学専攻」の学生ですけどね(笑)
今はあまりないけど、いつかは、「言語学専攻」が
どこの大学・大学院にもあるようになるといいな。
あ
それに貢献できるような研究ができるといいかも
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