試験の時の秘技「芥川戦法」
もう10年近く前のことですが、
大学の試験で、こんな問題が出たんです。
- 戦後文学について知るところを述べよ
- 芥川龍之介について知るところを述べよ
でね、1.は「ヤマかけ」ビンゴでして、
事前に知識をまとめて論文チックなものを書いて、
さらにそれを単語帳に書き写して、電車の中で覚える
・・・ってことまでして、ガッツリ準備してたんです。
ところが、2.は目が点。
泉鏡花と川端康成にヤマかけてたんで
どーしよーーー
この科目落としたら、卒業できないーーー
卒論、出したのにぃーーー
ってところまで追い詰められていた私。
こんなことを書きました。
芥川龍之介は、すぐれた作家である。
その作品には、『蜘蛛の糸』、『羅生門』、『河童』、『鼻』、『西方の人』、『藪の中』など、すぐれたものが多数ある。
以上。
・・・そう、これだけ書きました
(「蜘蛛」と「藪」はひらがなで書いた気がする)
でもね、単位を落とさなかったんですよ
(っていうか、そんなに悪い成績でもなかった)
「いや、きっと採点基準が甘かったんでしょ?」
そんなことはありません。
実はこの科目、受けるのは2度目だったんです。
1度、単位を落としてるんです。卒業間際なのに。
1.と2.、どちらかに解答すればいいと思い込んで、
2.は白紙で出したんです。私。 (バカ?)
だから、書くことが大切。
それも、論文調で。
芥川龍之介はしゅごいです
を、
すぐれた作家である
と、「である・だ調」で書く。
中味がなくても、偉そうな感じで書く。
&思いつくことはみんな書く。
名付けて「芥川戦法」。
ワタシが試験の時に使う秘技ですっ
え・・・くだらない
そんなことないですぅ~
あきらめて書かないよりいいんですぅ~
本気(マジ)なら、執念を見せろって。
あきらめなくたって受かんないかもしれないのに、
あきらめたら受かるわけないだろ。
(予備校講師時代の口調になってます)
あきらめたらそこで試合終了ですよ。
By 安西先生
おまけ
勢いで買ってしまった
『スラムダンクを読み返せ!!』
だって、『声に出して読みたい日本語』の
齋藤 孝さんが書いているんですよ
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