伯父の化粧まわし
つまり、こういうことです。
私の伯父(故人)は、「福ノ海」という名の力士でした。
もう、半世紀も前の話ですが。
その伯父の化粧まわしが、福井市に寄贈され、
どこかに展示されていると聞いたので、探してみたのです。
よく考えてみれば当たり前かもしれませんが、
化粧まわしは、福井市の体育館にありました
四股名(しこな)の「福ノ海」はもちろん、
郷土の福井にちなんでつけたのでしょう。
わが家には、こんな新聞記事があります。
郷土力士”福ノ海”の敢斗を讃えて
―ラジオ福井から化粧まわしの贈物―
記事には、ラジオ福井の社長のお言葉があります。
明治37年福井市毛矢町出身、梅ノ花関が入幕して以来実に五十余年ぶりの福ノ海関の入幕は郷土福井の大きな誇りであります。
福ノ海関は福井市清川町出身、昭和24年に初土俵を踏んでから順調に昇進せられたが、その裏には涙ぐましい猛稽古の結晶が実を結んだわけでありまして、この秋場所でも幕内力士に恥じない敢闘振りは真に心強い限りであります。
どうか福井県挙げての絶大なる声援に応えられてこの上とも精励躍進されんことを祈ります。
当時、伯父がどれだけ期待され、
応援されていたかがわかります。
写真は、母が法事で実家へ行ったときに持ち帰ったもの。
伯父の髷(まげ)にハサミを入れているのは、徳川夢声さんという方だとか(Wikipediaで調べたら、「弁士、俳優」と書いてありました)。
伯父の後援会の会長さんだったらしいです。
今では、60歳以上?くらいの年代の、
福井出身の方しか、福ノ海をご存じない状態。
化粧まわしもずいぶん探しました。
なんだかちょっとさみしかったので、
ブログに書いてみました。
「すもうのオジサン」。
小さいころ、私はそう呼んでいました。
「すもうのオジサン」の唄う「相撲甚句」。
小さい私には、意味がわからなかったけど、
でも・・・好きだったな。
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