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『現代の図書館』が届いた♪

『現代の図書館』vol.50 no.2(社団法人日本図書館協会発行)が届きました

2012081213360001

今号のテーマは、「特集:ソーシャルメディアが広げる図書館の『輪』と『場』」。

私は「公共機関のソーシャルメディア活用―情報発信から情報共有・共感へ」というお題で寄稿させていただきました。

 

しかし、4月に書いて6月発行のはずが、どうして8月に・・・
私の書いた内容がいけなかったのか・・・とヒヤヒヤしました。

 

私は、公共機関のソーシャルメディア活用の成功事例として、佐賀県武雄市を挙げたんですね。

もしかして、それがまずかったのではと思ってみたり。

 

結局、そんなことはなく、勘ぐりすぎだったようですが

気になっていたのはこの件です。

日本図書館協会の見解・意見・要望
「武雄市の新・図書館構想について」

これは、ちょうど6月に話題になっていた件

武雄市議会は21日、6月定例会の最終本会議で、指定管理者制度導入を盛り込んだ市図書館・歴史資料館設置条例改正案を賛成多数で可決した。これを受けて市は、レンタルビデオ店「TSUTAYA」を運営する企画会社「カルチュア・コンビニエンス・クラブ」(CCC)を来年4月から指定管理者とするため、7月中旬に臨時市議会へ選定議案を提案する方針。
(2012年6月22日  読売新聞)

今はどうなったんでしょうね。
最新情報を追いかけていませんが、私なりに考えて(6月に)書いた記事をようやくアップできます。

 

もし、図書館がすべてTSUTAYAになったら

図書館をTSUTAYAにすることで、メリットが大きいのであれば、全部やってほしい。
日本中。

無料のTSUTAYAが近所にあったら、毎日行くかも
Tポイントもたくさんたまりそう

でも、私の借りたい本、あるのかなぁ。
図書館では、文学全集とか、応用言語学事典とかのたぐいをよく借りたなぁ。

 

図書館とTSUTAYAの違い

  • 図書館は無料で本を借りられる。TSUTAYAは有料
  • 図書館には、自分で買うとキツイ高価な本、古い良書もあるが、TSUTAYAにはない

あとは思いつかない・・・。
というより、これが私にとってはとても大切なこと。

図書館は役所だからサービスが悪い、ということは感じません。
TSUTAYAだって、特段、感じがいいとも思えないし、ほとんどがアルバイトで「司書」もそうそういないのではないかと思っています。

売れてる本しか置かない・・・なんてこと、ないといいなぁ。

 

個人情報

どの本を借りたかは、履歴を残しておいてほしい。
ただし、他人と共有するつもりはありません。
おもしろかったものは、ブログで紹介します
だからレビュー機能も不要。

借りた履歴から、おススメ本を教えてくれるパーソナライズ機能もなくていいです。
Amazonでもほとんど役に立たなくて、うっとうしいだけだから。 

拙著をみなさんに勧めてくれるのはありがたいけど

 

図書館の役割

私は役所に15年いたのですが、図書館に勤務したことはなく、実は図書館のことをよく知りません。

図書館の役割、存在意義は、作家の有川浩さんから学んだようなものです。
『図書館戦争』シリーズ(角川書店)を読んで、「目からうろこ」状態でした。

武雄市の件を「『図書館戦争』の実話化」と書いている人もいましたが、それはちょっと違う気がします。

なぜなら、『図書館戦争』シリーズは、こんなお話しだからです。

「メディア良化法」が施行され、武力による検閲が合法化した近未来日本が「図書館戦争」の舞台です。図書館は、「図書隊」という武力組織を有し、表現の自由を守ります。

『図書館戦争』シリーズ5より)

同書は常に、こんな宣言から始まります。

図書館の自由に関する宣言

第1 図書館は資料収集の自由を有する
第2 図書館は資料提供の自由を有する
第3 図書館は利用者の秘密を守る
第4 図書館はすべての検閲に反対する

図書館の自由が侵されるとき、われわれは団結して、あくまで自由を守る。

(日本図書館協会の綱領より抜粋)

そしてあとがきには、こんなことが書かれています。

例えば第一巻『図書館戦争』の第三話は、いわゆる「有害図書」を取り上げる大人たちに対する、子供たちからの回答が物語化されています。ここでの議論は、2010年12月に可決された、東京都青少年健全育成条例の改正案に対する議論そのものだと感じられます。

有川: 都条例は、性的な描写のある漫画を規制するって話でしたけれども、本を取り上げるのはお父さんお母さんの役目であって、法律で取り上げる、行政で取り上げるというのは、やっぱり間違っています。

このシリーズを読んで、図書館の役割、存在意義について、考えるようになったわけです。

『図書館戦争』の有川浩さんは、武雄市の「図書館改革」をどう見るのか・・・とっても聞いてみたい気分。。。

 

ともかくも、今の私の思い・懸念は、 

  • みんなが無料でしか本を読まないのなら、本を書く人はどうなるんだろう
  • マンガや映像だけしか見ないのなら、活字は、文章はどうなるんだろう
  • 売れる本ばかりが読まれるのもいいけど、売れなくたって良書はある

身勝手だろうか。
賛同してくれる人がいるんだろうか。
守ってくれるのは誰なんだろうか。

わからない・・・。

 

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