【気になる言葉】見させていただきます
事前に見させていただきます
うー、気持ち悪い・・・。
気持ちいいのは
事前に拝見します。
ですね。
何がいけないのか?
「見る」より「拝見する」のほうが丁寧だから?
・・・違います。そういうことではないんです。
事前に見させていただきます
うー、気持ち悪い・・・。
気持ちいいのは
事前に拝見します。
ですね。
何がいけないのか?
「見る」より「拝見する」のほうが丁寧だから?
・・・違います。そういうことではないんです。
拙著「公務員ための文章・メール術」に、こんなことを書きました。
起案など公用文の書き方については、参考書がたくさんありますが、本書はそれらとは違った解説をしています。文章術の書籍にありがちな、「優れた本をたくさん読め」とか、「語彙を豊富に」、「良いフレーズはメモを取れ」、「新聞の社説を書き写せ」といった、手間のかかる文章上達法はいっさい書いていません。行政の職員に必要とされるのは、小説家やコピーライターのような名文を書くことではないからです。あなたにお伝えしたいのは、誰にでもできる、ちょっとしたコツなのです。
でもこれはね、役所の様々な事業を担う方向け。
一日中、窓口にお客様が見えて、
一日中、電話が鳴っていて・・・
そういう職場では、文章を書くことに割ける時間が少ない。
名文なんか、書く余裕はないのですよ。
一方、広報担当者はといえば、文章のプロです。
文章を書くことでお給料をもらっているのですから、
世間のライターさん、コピーライターさん、
新聞記者さんと同じ、文章の「プロ」なんです。
4月は人事異動の時期ですね。新入社員も入ってくる。
役所では「新採」(シンサイ=新規採用者)って呼びます。
メールで異動のご挨拶をすることも多いでしょう。
そこで、ちょっと気になったNGメールをご紹介します。
Title:はじめまして。小田順子と申します。
こんなタイトルのメールが来るんですね。
いやこれ、間違いなく出会い系メールでしょう
こんなタイトルのメールを開封すると、
はじめまして。小田順子と申します。38歳、バツイチ、子ども1人です。
大人のお付き合いのできる男性を探しています。
・・・と続くんですよね・・・。
着任のご挨拶の書き方。まずはタイトルからですよ
お返事が遅くなってすいません。
あらあら。
お返事が遅い上に、これはいくらなんでも恥ずかしいですよ。
文法なんてどうでもいい。
古文なんて、日本語のセンスがあれば解けるでしょ。
日本人なんだし、できない奴がバカなんじゃない?
クソ真面目に助動詞の接続とか覚える奴って、笑っちゃう!
そんなあなたのために。
いや、「そんなことないもん!」と思うあなたのために。
今日は、「父親が国語の先生」という
小野君に問題を出してみました。
以下、にゃんこ先生と小野君
の会話。
「日くるらむ」を訳してみて。
「日が暮れるだろう」
じゃあ、「日やくれなむ」。
「日が暮れるだろう」
それじゃ、さっきと一緒じゃない。
じゃあ、「日が暮れてしまうだろう」
「てしまう」はどこから出てきたの?
品詞分解して!
日、や、暮れ、なむ
「なむ」ってなあに?
助詞!
じゃあ、「や」は?
係助詞!
結びは何形だっけ?
うーんと・・・
連体形だったよね?
「なむ」は助詞って言ってたけど、連体形?
助詞って活用する?
あ、おかしいか。う~ん、わかんないよ。
じゃあ、「日くれななむ」は?
「日が暮れてしまうだろう!あぁ・・・」
真面目にやれ!
だってわかんないんだもんっ!
「現国や古文の問題なんて、文法とか勉強しなくても、何となく解けちゃう」(なんたって、有名県立高校トップだし、俺って天才だから)と言っていた小野君、全問不正解です。
では、解説しましょう。
私はかつて、某大学受験予備校で古文を教えていました。
ふとしたきっかけで思いだし、初回授業で話したことをちょっとご紹介。
♪うさぎおいし、かのやま~♪
ウサギ料理がおいしい「カノヤマ」って店は、
どこにあるか知っていますか?
・・・いや、冗談ですよ。
うさぎ追ひし彼の山
ですよね。品詞分解すれば、
うさぎ+追ふ+き+か+の+山
「き」は、過去の助動詞。「か」は遠称の代名詞。
ウサギを追いかけた、あの(懐かしい)山
ってな意味ですかね。
じゃあ、これは?
♪おもえばいととし~このとしつきぃ~♪
読売テレビで放送されていた、「日本人の知らない日本語」というドラマをご存知でしょうか。
これは、2010年7月から、9月末まで放送されたもの(全12回)です。
自分自身の日本語があやしい、渋谷のカリスマ店員ハルコが「日本語教師」になって、外国人に日本語を教えるという設定で展開するストーリー。
原案は、私の大好きな日本人の知らない日本語
です。
いや、この本、めっちゃ笑えるんです。
日本語の勉強にもなる。必読書です。
で、その第2弾として、今度はナント
拙著を原案としたドラマを
制作することになりました
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