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Twitter・Facebook のスパムにご注意! ―楽しいコミュニケーションの落とし穴

■Twitterのスパム
―勝手にDM を送りつける

 8月初旬、Twitterユーザーのアカウントを乗っ取り、勝手にDM(ダイレクトメッセージ)を送りつけるというスパムが流行しました。友人が、次のようなツイートをしています。

注意!!フォローしてくださっている皆さま。DMで“Whatsso different about you in this pic” が届いたら、スパムです!クリックしないでください!

 その少し前、私にもおかしなツイートが立て続けに届きました。見ず知らずの外国人のユーザーが、私に対するメンション(※1)で、何やら英文のメッセージとリンクURLをツイートしているのです。英語力のない私は、いつもはそういったツイートを無視しています。でもその時は怪しいと思い、携帯電話からTwitterにアクセスし、リンクをクリックしてみました。すると、英語のメッセージが出て、リンク先のサイトにはアクセスできませんでした。

 携帯電話からのアクセスだったので事なきを得ましたが、これもスパムだったのでしょう。記事を書くために画面キャプチャーを取ろうと、そのツイートを探しても、見当たりませんでした。どうやら削除されてしまったようです。

※1 メンション
 「@ユーザー名」を含むツイート。特定の人または投稿について言及する時は、そのTwitterアカウントを本文中に書く。
例:次の例会、@ csms-writerさんは参加します?

■巧妙化するスパムの手口
―ワンクリックで感染

 このように、コンピューターウィルスに感染したような現象を、ここでは「感染する」と呼ぶことにします。これは、過去にも何度か流行しています。

 2年ほど前は、DMに書かれているURLをクリックし、ゲームのようなアプリケーションのアクセスを許可してしまうことで、感染するものでした。知人から のDMだと、「この人は教養がある人だから、英文のサイトもチェックして、私に情報提供してくれているんだろう」と解釈することもあります。そこに付け込 んでいたわけです。

 ところが今は、URLをクリックしただけで感染するスパムが登場しました。しかも、手口がどんどん巧妙になってきています。DMは、フォロワーに しか送れませんから、ハッシュタグ(※2)やメンションを使って、クリックを誘導するのです。よく使うハッシュタグや、自分に対するメンションを含むツ イートは、そこにあるURLをつい、クリックしてしまいますよね。

※2 ハッシュタグ
 特定の話題についてツイートするときに使う。ツイートに「#」で始まる単語「ハッシュタグ」をつけることで、ツイートがグルーピングされる。

■Facebookのスパム
あの手この手でクリック・登録を誘導

 これはTwitterに限ったことではありません。頻度でいえば、むしろFacebookのほうが多いように感じます。私が目にしたスパムをご紹介しましょう。

  • In Heart Greeting Cards

Facebookspam3

 このような投稿を見て、「ステキなハートですね」とコメントしたところ、この方は投稿した覚えがないとのこと。これは、勝手にメッセージを送ったり、投稿したりするものでした。異性紹介サイトへの誘導らしく、いったん登録すると、アプリケーションを解除してもメールが来るものだったそうです。

  • Badoo

Facebookspam2

 「Find out::What he said about you !」は、彼があなたのことをどういったか見てみましょう!」といった意味合いでしょうか。そういわれたら気になりますよね。でも、私はクリックしませんでした。なんだか怖い感じがしたからです。外国人の美しい男女の写真。肌の露出度が高い。ほかの誰かについて第三者に質問されて、それに答えるという「ノリ」。私の日常感覚とかけ離れています。

 質問と友達の答えを見るにはアプリケーションに登録しなくてはならず、登録した途端、勝手に投稿を始めます。これは異性との出会いを提供するソーシャルメディア。特に海外では愛用している人もいるため、Facebookはスパム扱いをしていません。しかし、社会的に恥ずかしい内容の投稿を勝手にするようなものは、使わないほうがいいですよね。

  • Osama Bin Laden EXECUTION Video!

Clickilyws

 私のブログ記事へのアクセスが、一晩で1,000件を超えたことがありました。「ビン・ラディンの動画はスパム!」と警告したものです。私がこの動画について検索したときは、英文のサイトしかなかったのですが、「spam」という単語があったので、それをブログに書きました。大量アクセスは、感染した人からだったのかもしれません。

■ICT のスキルは無関係
―石橋をたたいて渡らない

 楽しいコミュニケーションにも落とし穴があります。ICTのスキル、リテラシーが高い人も大勢、感染しています。「パソコンやインターネットに詳しいあの人が使っているから大丈夫」と判断して、感染してしまった人もいるくらいです。

 私は、一度もこういったものに「ひっかかった」ことがありません。その秘訣は、あわてて登録しないことです。流行の最先端を行く必要はありません。安全を確認してから使っても遅くはないでしょう。何より、よく分からないままクリックするのは厳禁です。私は必ず、検索して評判を調べます。スパムは英文か、機械翻訳のようなおかしな日本語の文章ばかりなので、それも判断材料になるかもしれません。

 こういうことは、「石橋をたたいて渡らない」という選択肢もあっていいと思います。

小田 順子 プロフィール

1965年生まれ。1992年4月、東京中野区に入区。区立小学校、国民健康保 険課、情報システム課、広聴広報課、保健所を経て、2007年3月退職。現在は広報コンサルタントとして、自治体、公益団体、NPO法人や士業事務所など 公益性の高い組織・個人を支援。 日本言語学会会員。日本災害情報学会会員。放送大学大学院修士課程文化情報プログラムに在籍

※この記事は、地方自治情報センター発行『月刊LASDEC』平成23年10月号に執筆した記事をHTML化し掲載しています。掲載に当たっては、地方自治情報センターの承諾のもと掲載しています。

 

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