「避難勧告」と「避難指示」
「避難勧告」より、「避難指示」のほうが、危険度が高い。
「避難指示」は、行政からの「命令」と受け止めてください。
至急、避難しましょう。
一方、「避難勧告」は、まだ「避難を勧めている」状態です。
行政からの情報が、「避難指示」に切り替わったときのために、
準備をしておきましょう。
この「勧告」と「指示」。
意味を取り違えている人が多いので、注意してください。
「勧告」は、「勧め告げている」だけです。
「指示」は命令です。
行政が「勧告」というと、強制力があるように感じますが、
実は、「指示」のほうが強制力があります。
「避難指示」が出たら、即座に逃げる。
「避難勧告」が出たら、「避難指示に備える」と思ってください。
NHKでは、どちらも「行政からの避難要請」と
まとめていたような気がしますが、詳細は見逃しました。
これは、私の卒業論文に書いたことです。
拙著『誰も教えてくれなかった公務員の文章・メール術』
(学陽書房)にも書きました。
でも、大事なことなのでしつこく言います。
だって、行政職員向けの講演で話しても、
必ず数人が間違えるんですもの。
役所の人ですら知らないことを、
市民が知っているわけがありません。
それで命を落としたら大変です。
台風15号が猛威を振るっています。
みなさん、お気を付け下さい。
私の論文では「生命に関わる情報(レベル3)」に書いてあります。
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