【気になる言葉】厳密に言うと「すべからく」は「全て」ぢゃないよ
「あく」
接尾語的に用いられ、「事」を意味すると推定されている語。
(新明解古語辞典より)
「すべからく」は、
サ変動詞の「為(す)」+助動詞の「べし」+「あく」
で、「なすすべきこととして」「当然」を意味する(同辞典より)。
だから、場合によっては「すべて」という意味にもなりえますが。
そこで浮かんだのがサザンオールスターズの曲の歌詞。
グルグルとリピートして、頭から離れなくなっちゃいました。
私が中学1年生の夏、サザンが「勝手にシンドバッド」でデビュー。
それ以来、ピンクレディーを卒業した私は、サザンにどっぷり。
アルバム(「LP」ってやつです)はすべて買っていました。
当時、おピアノを習っていた私は、一人、弾き語りなんぞも。
特に好きだったのが、「私はピアノ」や「松田の子守唄」でした。
「松田の子守唄」にはこんな歌詞があります。
せめて一度ならずとも
心から酔わせたげる
乱れたりしてもいい
すべからく恋はいいもの
これって、「当然、恋はいいもの」なのか。
それとも、「全て恋はいいもの」だったのか。
気になる~ 桑田さ~んっ
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コメント
>mikihito さん
コメントありがとうございます。
そうなんですよね。
「すべからく学生は勉学にいそしむべし」
なんて、「全て」に置き換えてもOKですものね。
私は以前、予備校で古文を教えていたので、
ちょっと気になってしまうんですけどね(笑)
投稿: 小田順子 | 2011/08/01 07:23
うわぁ、べんきょうになります。
すべからく・・・当然という意味とすべての意味、あいまいに使ってました。「すべからく、斯くの如しです」などと・・・どっちでもとれますもんねぇ。
投稿: mikihito | 2011/07/31 23:03