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平泉 ―祝・世界遺産登録!ルポ2 「毛越寺」

平泉の世界遺産登録を祝福してのルポその2。
今日は「毛越寺(もうつうじ)」です。

 

中尊寺を出てすぐのところにあるお食事処
四季の花」(西磐井郡平泉町)で遅いランチ。

なんと、前沢牛のしゃぶしゃぶサラダ蕎麦ですよ

Gyushabu

しゃぶしゃぶなのに、この厚み。
この厚さなのに、やわらかい。
サラダなのに脂がのってる~

もちろん、お値段はそれなり(1600円かな?)ですが、
前沢牛をこのお値段で食べられるなら全然

 

これでもう満足して、東京に帰るつもりでまったりしていたら、
お店の方にいいことを聞いちゃいました。

「毛越寺(もつうじ)に行かなければ、
 平泉の半分しかわかりませんよ」

そういって、毛越寺の素晴らしさを
話して聞かせてくれたのです。

 

そこで、巡回バス「るんるん」(笑)に乗って、
行ってきました、毛越寺。

閉館まであと30分強・・・ということで、
人影もまばら。雨もぱらつき出しました。

 

そんな中で、この芭蕉句碑のたたずまい。

Basho


なんともイイネ!

「夏草や兵どもが夢の跡」

と書かれています。そう。あの有名な句です。
ここ平泉(高館)で詠まれたものなんですね~

ちなみに、古典や漢字が苦手な方、
「つわもの」は「強者」(つえーヤツ)じゃないですよ

 

さてさて、見どころは「浄土庭園」です。

これは、<浄土思想に基づき、現世における仏国土(浄土)の表現を目的として創造され>たもの。
岩手県のサイトには、次のような解説があります。

浄土は、通常、阿弥陀如来の極楽浄土のことを指すと考えられやすいですが、東アジアの仏教においては、絶対永遠の仏の悟りの世界、高位や下位の菩薩の世界、凡夫と聖人とが同居する世界などが一体として存在し、そのすべてを浄らかな仏国土(浄土)とすることができると捉えられました。

庭園の中心部に位置する大泉が池

Ooizumi

<かつてこの池に「龍頭鷁首(りゅうとうげきしゅ)」の船を浮かべ、
管絃の楽を奏した>そうです(毛越寺のパンフレットより)。

運よく、あやめが見ごろで、写真手前にも、
あやめが群生しているのが見えると思います。

Ayame1

Ayame3

Ayame2

桔梗もきれいに咲いていましたよ。

ここは、浄土の世界を現世に表現した花の寺でもあるとのこと。
秋には萩が美しいそうです(毛越寺のパンフレットより)。

 

こちらは「遣水(やりみず)」といって、池に水を取る水路。

Yarimizu

当時は「曲水の宴」の舞台ともなっていたそうです。

「曲水の宴」とは、遣水に杯を浮かべて、流れに合わせて
歌を詠む、平安時代の遊びです。風流ですねぇ~

これは、当時の姿のまま発掘されたとか。すごい・・・。

 

このあたりのお話は、解説用立札やパンフレットにも
書かれているのですが、私たちは、ランチを食べた
「四季の花」の方にお聞きして、うっとりして、
想像力をたくましくしてから行ったのです。

 

  • 「○○跡地」といった、何もないところも多いけど、その背後に、平安時代の建物を思い浮かべると、なんだか壮大な気持ちになる。
  • 甥っ子が庭師で、世界的に有名な庭師に弟子入りをしたのだけれど、その師匠が月夜にこの庭園を見に来た。あまりの美しさに涙が止まらず、甥っ子は「お前も行って来い」と言われた。

 

な~んて話まで聞かされて。
こりゃあ、毛越寺に行かないでは帰れないでしょう?

 

最後に、岩手県サイトの「ユネスコ憲章の精神と浄土思想」から引用します。

奥州藤原氏初代の清衡は、中尊寺の建立にあたり、「中尊寺供養願文」において次のように宣言しました。

「古来、奥州では、官軍の兵、蝦夷の兵の区別なく、多くの者の命が失われてきた。毛を持つ獣、羽ばたく鳥、鱗を持つ魚もまた、数限りなく殺されてきた。命あるものたちの御霊は、今、あの世に消え去り、骨も朽ち、奥州の土塊となり果てたが、中尊寺のこの鐘を打ち鳴らすたびに、罪なく命を奪われた者たちの御霊を慰め、極楽浄土に導きたいと願う。」

 

被災地の人々に、笑顔を。

世界中の人々に、笑顔を。

 

以上、平泉(写真)ルポ、おしまい

 

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