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SEOと共起率

共起率を調べたんです。久しぶりに。
共起率については、SEO関連の
セミナーでよくお話していました。

というのも、「密着」と「密接」って、
どう違うんでしょ?と思って。 

・・・いや、意見が分かれたもので

 

実は原稿やゲラのチェックは、
いつも2人でやっています。

うちは合同事務所なので、
分野の違うお互いの仕事を
チェックし合うことができるんです。

 

そこで、私が

「社会生活に密着した情報」

と書いたところ、相棒の「赤」が入りました。

 

相棒は

「社会生活に密接な情報」

じゃないかと言うのです。

 

一応、相棒は元上司。
ワタシに文章の書き方を
教えていた人間です。

しかし私としては違和感がある

そこで、ネット検索をしました。

 
 

「密接な」でGoogle検索をすると、
軒並み「密接な関係」という言葉が並びます。

検索結果の件数は以下のとおり。

密接な
約 2,050,000 件

密接な関係
約 1,440,000 件

関係
約 381,000,000 件

 

 

これは、「共起率」を意識して
調べたものです。

「共起率」とは、ある言葉【1】と【2】が
一緒に使われる、出現する率のことです。

 

計算式は次のようなものです。 

 
                       
言葉【1】=AB言葉【2】=CB÷(A+C-B)×1000
密接な密接な関係関係共起率
2,050,000件1,440,000件381,000,000件3.77パーミル
 

共起率(パーミル)が高いほど関連性が高い

 

3.77パーミルってたいした数値じゃないけど、
でも、「密接な」という言葉は「~な関係」と
セットで使うべきじゃないのかな~

 

SEOでは、共起率が高い言葉を使うと、
キーワードとの関連が高いと判断され、
有利だという話もあります。

例えば、「エステ」というキーワードで
上位表示したければ、「エステ」と関連が深い言葉
(痩せる、とか、ウエスト、とか?)を
ちりばめるといい・・・というSEO手法です。

 

今回、私が調べたかったのは、
SEOとは関係なく、用法として・・・
つまり、正しいとか間違っているとかより、
一般的によく使われるかどうかを
知りたかったのです。

これって、言語学的な発想なのですよね。

正しいか間違っているかは、
著名な言語学者でも意見が分かれる。

正しくても間違っていても、伝わらないと意味がない。
だから多数決で、よく使われる方を選びます

 

・・・と、中途半端にマニアックなネタで
毎度ど~もスイマセン

 

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コメント

>kasai86 先輩

こんにちは!
コメントありがとうございます!

SEOに限らず、自然言語処理の世界は
すごいな~と、他人事のように
感心しています。
しっかり勉強せねば

「役不足」、「流れに棹さす」は
反対の意味にとられてしまいますからね~

注釈を入れてあげると、それで学んで、
よそで恥をかかなくなりますね

投稿: CSMSライター:小田 | 2010/09/09 17:08

そこまでSEO進化してるんだとしたら、かなりすごいです。
間違った用法もそれが多数派になれば市民権を得ますしね。
私は、社内用の文書では、役不足(伝統的な意味で)とか流れに棹さす(最近の誤用の意味で)とか注釈を入れて使うことがあります。そうしないと読む人(若い部下と年配の人)とで逆の意味にとるので。

投稿: kasai86 | 2010/09/09 14:27

>VALID SEOさま

コメントありがとうございます!

お役に立てたようであれば
うれしいです☆

投稿: CSMSライター:小田 | 2010/09/08 12:21

今、お客様の内部SEOでちょっと悩んでいた部分があったのですが、こちらで凄くヒントを頂きました。

有難うございます。

投稿: VALID SEO | 2010/09/08 08:16

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