「こちら、~なります」はOK?NG?(NHK・みんなでニホンGO!)
「みんなでニホンGO!」(NHK)の6月10日放送分は、
「こちら、~になります」
という、いわゆるバイト敬語(?)が
OKかNGかというものだった。
例えば、
「お待たせいたしました。
こちら、コーヒーになります」
・・・わりとよく耳にする表現です。
番組では、「コーヒーです」と言うと
ぶっきらぼうな感じがするなどの理由で、
「GO」(つまりOK)が過半数を超えました。
でも、言語学者の町田健先生は、
「~になります」は
未知のものを受ける表現だ
・・・とおっしゃっていましたが、
周囲の騒音にかき消されてしまいました。
私は町田先生に1票。
番組を見ながら、私が思ったことは、
「こちらが」であれば、「~になります」でしっくりくる。
- 「こちら、コーヒーになります」→違和感あり
- 「こちらが、アクアパッツァになります」→OK
つまり、客と店員でこんなやりとりがあった場合はOK。
客 :アクアパッツァって何ですか?
店員:お魚を水から煮込んだお料理です
客 :へぇ~、初めて聞きました。
じゃぁ、それをひとつお願いします
店員:かしこまりました
で、お料理を出すときに、
「こちらが、アクアパッツァになります」
逆に、「こちらがコーヒーになります」と言われたら、
「バカにすんな!コーヒーくらい、知ってるわぃ!」です。
そもそも、日本語の「は」と「が」の使い分けは、
「は」→既知のものを受ける
「が」→未知のものを受ける
なぁ~んて慣習があります。
例えば、
むか~し、むかし、あるところに、おじいさんとおばあさんがいました。
おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。
最初に出てくるおじいさんとおばあさんは、
どこの誰とも知らない、いきなり登場した人。
でも、次に出てくるときは、名前とかは知らないけど、
さっき話題に出てきたおじいさんとおばあさん。
「は」と「が」に注意してみると、み~んな
そうなっているのです。
「私は小田です」と、「私が小田です」は
シチュエーションが違いますよね。
間違ってるとか正しいとか、グチグチ言うのは
趣味じゃないんですが、「違和感がある」ときに、
何でだろう?どう言ったら良いんだろう?・・・と、
ずーっとずーっと気になってしまうのです。
・・・だから、何?
・・・別に~
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