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うそつきのパラドックス

 
 

この文は誤りである。

この文の意味は正しいだろうか。

これは有名な自己言及の問題である。

 
 

この文が本当に間違っているなら、この文は正しいことになる。

ということは、この文は誤りではないので、誤ったことを言っていることになる。

 

 

これは単なる論理の遊びではない。

例えば精神疾患の場合、自分が病気だと自覚できないことが多く、このパラドックスと似た点がある。

 

このように、哲学的意味論は、言語学と論理学の境界領域である。

言語の脳科学より)

 

こんなのもあります。

 

フランスの現在の国王は、頭がハゲている。

 

・・・現在のフランスは共和制なので、国王はいません。
だからこの文は誤りです。

でも、いないものはハゲているかどうかもわからない。
だから、この文が間違っているかどうかもわからない。

  

ちなみにこれは私が言ったことではありませんよ。
バートランド・ラッセルという偉い学者さんが言ったことですのであしからず

 

つづく

 

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