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裁判とことばのチカラ

『裁判とことばのチカラ ことばでめぐる裁判員裁判』(堀田秀吾著、ひつじ書房)を読みました。

 

その中で、こんな実験があります。

 

被験者にバスケットボールの選手を見てもらい、その選手の身長に関して、次のAまたはB、どちらかの質問をします。

 

A:How tall was the basketball player?

B:How short was the basketball player?

 

答えはだいたい想像がつきますよね。

そうです。お見込みどおり。

でも・・・

Aの質問への答えの平均値と、Bの質問への答えの平均値は、ナント30センチもの差があったそうなんです。

 

これがもし、犯罪に関わる目撃者情報だとしたら・・・

「犯人は160センチくらいの男だった」

という証言と、

「犯人は190センチくらいの男だった」

という証言とでは、ずいぶん犯人像が違ってきますよね。

 

欧米では、言語学者に証拠の鑑定を依頼して、鑑定書類を証拠として提出したり、専門家証人(日本では鑑定人)として法廷に呼び、証言してもらうなど、言語学者が裁判に関わることが頻繁にあるそうです。

大きな弁護士事務所では、専属の言語学者がいるとか。

 

ここで言う「言語学」とは、簡単にいえば、「ことばを科学的に分析する学問」で、統計、観察、実験などを通して事物の規則性や法則などを解明・検証するという学問なのですね。

正しい敬語の使い方とか、そういったことを追求する学問のように思われがちですが、実はそれは結果論。

言語の研究をしているから、結果として詳しくなった方がいる(例えば、テレビでよくお見かけする町田健先生など)だけで、堀田氏の言葉を借りれば、

  • 一般的にイメージされるような「ことば」のあるべき姿を探求する学問ではない
  • ことばに関して博識たることを目指す学問ではない

のです。

だから、堀田氏ご自身も、

筆者のように支離滅裂な日本語を操り、ボキャブラリーが貧困な人間でも言語学者と名乗る最低限の資格はあるわけである。

と書かれています。

 

そして、裁判などに原語学者が関わることについても、「言語学者は、法律のことがわかっていないからダメだsign01」ということではない。

必要なのは、言語と法の専門知識ではなく、ことばの分析に関する専門知識であるため、言語と法の専門家である必要はなく、普通の言語学者でよいため、(欧米では)そこらじゅうの言語学者が借り出されるわけである。

※( )は小田が補足。

 

た・・・確かに・・・。

「必要なのは、~であるため、~必要はなく、~でよいため、・・・」は、文章がちょっとヘンですねcoldsweats01

 

 

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