小説 上杉鷹山
かつてケネディ大統領が「最も尊敬する日本人はウエスギ・ヨウザン」と語ったというのは有名なお話。
『小説 上杉鷹山』には、重役の反乱を克服し、家臣や領民一人ひとりの共感をかちとりながら、地域と人を活性化してゆく鷹山の経営手腕とリーダーシップが描かれています。
九州高鍋の小藩から養子に入り、十七歳で名門上杉家の藩主の座についた治憲は、自滅か藩政返上かの瀬戸際にある米沢十五万石を再建すべく、冷メシ派を登用し改革に乗り出す。
「藩主や藩のために領民がいるのではない」との考えのもとに、人びとの心に希望の火種をうえつけてゆく…。(Amazon 商品の説明より)
著者の童門冬二(どうもん ふゆじ)さんは、元役所の職員。都庁在職中は、美濃部亮吉都政を支える都庁首脳として活躍されました。
作中、形式主義、前例踏襲などのいわゆるお役所的な悪習に立ち向かえる人物を、小姓の佐藤文四郎に命じて探させるというシーンがあります。
この小姓の佐藤文四郎は、実在の都庁マンをイメージして書かれたのだとか。
それが、以前、「名人」というエントリーでご紹介した木谷正道さん(のとっても若いころ)のイメージなのだそうです。
鷹山は佐藤に命じて、「癖のある人間で、本国の重職に嫌われている者」の一覧表を作らせます。
佐藤は自分がそんな人間の代表だというと、鷹山は、そんなことは既に知っていると答え、佐藤が豪快に笑うシーンがあります。
| 固定リンク | 0
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 上司の指示が正しいのかどうか判断できずに困っています(2022.03.27)
- 新「公用文作成の要領」に意見を送ってみました(2021.12.20)
- 『令和時代の公用文 書き方のルール―70年ぶりの大改定に対応』読者プレゼント(2021.11.16)
- 略語・略称の書き方(2021.08.17)
- 「お役所文書」はお手本になる?(2021.08.11)
「セミナー・イベント」カテゴリの記事
- 文章力向上研修の復習(2015.03.06)
- 一意専心、百花斉放(2015.02.11)
- 頑張れば、ごほうびがある!?(2015.01.28)
- 2014年のお仕事まとめ(2015.01.01)
- お役所研修アンケート結果「あるある」ワースト3(2014.12.30)
「行政・自治体」カテゴリの記事
- 「や」の使い方(2022.07.23)
- 「標題」か「表題」か(2022.05.31)
- 新「公用文作成の要領」に意見を送ってみました(2021.12.20)
- 新「公用文作成の要領」の影響その1 教科書が変わる!(2021.12.11)
- 『令和時代の公用文 書き方のルール―70年ぶりの大改定に対応』読者プレゼント(2021.11.16)
コメント