『赤毛のアン』誕生100年
『赤毛のアン』がはじめて出版されてから、今年で100年を迎えたそうです。
それを記念して、さまざまなイベントが行われています。
新潮社は、「赤毛のアン誕生100年」感想文コンテストを実施していて、最優秀賞に輝くと、作品の舞台となったカナダのプリンス・エドワード島にペアでご招待とか。
私の生徒も夏休みの宿題として、コンテストへの出品を課されているので、私も文庫本を買って読み直しました。
泣けました・・・。
アンを育てたマシュウが死んでしまった悲しいシーンだけでなく、アンが成長していくひとつひとつの出来事が、いちいちうれしくて・・・
私の生徒たち・・・少女たちの成長を先読みしたような感慨にふけっていました。
一方で、ハッとするアンの言葉の数々。
- 知りたいことがいっぱいあるって、素敵だと思わない?生きてることがうれしくなっちゃう。こんな面白い世界に生きているんですもの。何から何まですっかりわかっていたら、半分も面白くないんじゃないかしら。
- どんな朝でも、朝ってわくわくするでしょ。その日どんなことが起こるかわからないんですもの。想像力の広がる余地がいくらでもあるのよ。
- (大好きなチョコレートキャラメルを)半分ダイアナにあげていいでしょ?そしたら、残りの半分は、もっとおいしいと思うの。
- 今まで以上に、勉強がおもしろくなるわ。だって人生に目標ができたんですもの。人間は誰でも人生の目標を決めて、それに向かって進むべきだってアラン牧師も言っていたわ。
- 大人の入り口に立つと、考えたり決めたりしなくてはならないことがずいぶんたくさん出てくるのね。いつもいつも、よく考えて、どうするのが正しいか決めなくちゃならないから忙しくって。大人になるのって大変なことなのね。
でも、生徒には、この作品から教訓めいたことを学ぶより、純粋に楽しんでほしいと思います。
アンが言います。
ステイシー先生が、おおげさな言葉より飾らない言葉のほうが、説得力がああってすぐれているっていうの。文章を書くときは、できるだけ飾らない言葉を使わなくてはいけないって。初めのうちは難しかったわ。・・・
グリーンゲイブルズの美しい自然。
春にはりんごの花が一面に咲き乱れ、夏には小川で牛乳を冷やす。秋には白樺が黄金色に輝き、冬には白く光る雪野原の上にバラ色に彩られた空が広がる。
綺麗になりたいと思う気持ち。憧れのファッション。素直になれずにいがみ合う初恋の人。
そんなところに自己投影して、その共感をのびのびとした筆致で記してほしいです。
おまけ
先日、15年ほど前にいた職場(小学校)の先輩たちとお祝い会をしました。
今年から校長先生になったお祝い&8月生まれのお誕生会です
いまどきの小学校事情・・・聴いてみたいことがいっぱいあったので、校長先生を質問攻めにしました
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