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「申請」主義の年金「給付」

 参院選にも大きな影響を及ぼした年金問題。
 年金を受給されている方のみならず、若者も大きな関心を寄せているようです。

 この問題の解決策のひとつとして、「申請主義をやめて、給付対象者すべてにきちんと通知を出すべきだ」というご意見があります。

 この「申請」は、「申し上げ請う」と書きます。
 「給付」は「給わり付す」。

 「申し上げる」は「言う」という意味の「謙譲語」です。
 「給わる」は、「与える」の「尊敬語」または「もらう」の「謙譲語」です。

 つまり、「国民」が、「国」や「政府」に

「どうか年金を私にくださいませ。なにとぞよろしくお願いいたします」

と申し上げ請い、

「よろしい。では年金を給わり付すぞよ」

という感じでしょうか。

 さらに言えば、「給わり付す」の主語は「国が」ですから、自分で自分に敬語をつかっていることになりますね。
 これは「自称敬語」または「尊大語」と言い、例えば平安時代の幼いお姫様などが遣う言葉です。

 身分の高い人は、小さい頃から「姫様、お召し上がりください」などと言われて育ち、「自分が食べる」という行為について、「召し上がる」という言葉しか知らないため、悪気はなくて遣っているのですが。

 私たちにしてみれば、まじめに働いてこつこつと払ってきた年金保険料を受け取る段になって、「必要書類をきっちりそろえて、自ら申し上げ請うのであれば、年金を給わり付すぞよ」という仕組みは、どこかおかしい感じがしますよね。

 こういった言葉の遣い方から、改革が必要なのかもしれません。


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